あらんボイス

センター試験英語でリーディング195/200(点),リスニング50/50(点) TOEICでスコア835、英検1級を取った純日本人

英作文の成績を12倍に引き上げた方法②

あらんです

 

前回は英作文の成績を劇的にアップさせる方法について簡単な単語と構文の知識さえあれば問題ないということについてお話ししました。

これでだいぶ点は稼げるのですが、今回はもう一つ大きなカギを握る英文のスタイルについてお話しします。

 

また、これをマスターしておけば英作文だけでなく日本語で文章を作る時にも活用できますし、英語の記事を読む時にも利用できますので身につけておきましょう。

 

これは前回の内容よりも比較的楽に取り入れやすいので是非参考にしてくださいね。

 

 

トピックセンテンス(導入)を書く

英作文においても重要な要素というものがあります。

ここでいう要素とは、「段落の付け方」など文章を構成する上で外せないポイントです。

 

まず、英語の正しい文章を書く上で「トピックセンテンス」というものを覚えてください。これは段落の1番目か2番目にある文章で、だいたいどの文章にもあります。

トピックセンテンスではあるトピックについて話をする上で、その話題を読者に示して何について話をするかを明らかにするという役割があります。

 

例えば、あなたがテストで「スマートフォン」に関する意見を書こうとした時

スマートフォンはたくさんの機能があり、常に進化を続けているため『不必要だ』という意見もあるが必ず必要だ」

という書き方をしてしまうとNGです。

なぜかというと

・トピックセンテンスがない

・意見がまとまっていない

・裏付けがないため説得力がない

という欠点があるからです。

 

いい例を見てみましょう。まずはトピックセンテンスです。

スマートフォンは現代において必要なものである。」←まずはこれでOKです。

できたら賛成、反対の立場に合わせて理由をプラスできると強いですね。

スマートフォンは手軽に社会の情報を集める手段であり、学習やコミュニケーションも担ってくれる必要不可欠なものである」←ここまでできるとベターです。

ここで注意して欲しいのが、「一つの側面に固執したり単純な事実のみを提示するものはNG」ということです。

例えば「スマートフォンは1万円で買えるものもある」という文ですがこれはトピックセンテンスとしてはよくありません。

まずは自分が賛成の立場で書くか反対の立場で書くかを決めてから書き出すようにしましょう。

 

トピックセンテンスが「客観的な文」で「その後に何について書かれているか」が書けていればこの部分はクリアです。

 

 

サポーティングセンテンス(本論)を書く

トピックセンテンスが書けたら次はサポーティングセンテンスです。

はじめに提示した意見の説得力を高めるための文章を組み立てていきましょう。ここでの文は客観的で説得力があることが重要です。

しかし、箇条書きでも書けそうな文を並べれば良いわけではなく文脈に合わせて徐々に意見を出していくことが大事です。

まず、サポーティングセンテンスは最初に「自分がこの意見を持つに至った理由」を提示します。先ほどの続きを作ってみましょう。

 

スマートフォンは必要なものである」というトピックを示したら次に

スマートフォンは社会における情報アクセスのあり方をより身近にした」という文で、トピックとサポートをうまくつなげながら本論の核となる考えを示しましょう。

(この文を"Supporting Defination"と言います)

 

本論の核となる考えを示したら、今度はそれを掘り下げます。その説明に至るまでの経緯や理由を提示しましょう。

スマートフォンの登場により、我々がこれまでPCを使わなければできなかった情報へのアクセスが手軽になった。時間をかけずにより多くの情報にアクセスできるようになったことで情報がより身近になったのである。」

この文はその意見に至った理由を説明しています。うまく裏付けを示しながら本論の核に繋げることで説得力が強まります。

("Supporting Explanation"と呼ばれています。)

 

最後は、これが思いつきや机上の空論ではないことを示すために例やデータを示しましょう。

「私の友人や家族も調べ物をする際にはスマートフォンは不可欠であると語る。私自身もわからないことを調べようと思った時には本やPCではなくまずスマートフォンで調べ物をするようになった。今やスマートフォンの普及率は20○○年の時点で8割を超え、毎日のようにスマートフォンアプリのコマーシャルが流れておりいかに現代人にとってスマートフォンが重要であるかが分かる。現代人にとってスマートフォンは必要不可欠な存在なのである。」

例やデータによってあなたの意見に説得力を与えれば完璧です。 

 

結論を書く

ラストは結論です。結論は色々な書き方があるので迷う方もいるでしょうが、私のオススメを下に4つ示しておきますので使えそうなものはぜひ使ってみてください。

 

・単純に自分の意見を繰り返す「このような理由で私は〜と思うのである」

・警告めいた文で締める「スマートフォンがないと〜となってしまうかもしれない」

・未来予測的な文で締める「スマートフォンは今後〜だろう」

・反対意見を踏まえて意見をもうひと押し「スマートフォンが必要ないという人もいるだろう、しかし今の時代を生きる上で〜なのである」

 

これで完成です。最初は慣れがいりますが、このスタイルを身につけておけば完璧と言えるでしょう。

 

一つ注意して欲しいのが、必ず意見は一貫させてくださいね。

とりあえず、という気持ちで書き出してしまうと意見があっちへ行ったりこっちへ行ったりとなってまともに読者を説得させることができない文を書いてしまうかもしれないからです。書いたら見直しも忘れずに行いましょう。

 

できたらせめて高校でもこの内容を教えておくべきだと思うのですが…高校は基本的な英語で精一杯なようです笑

構文と単語を固めたら是非この手順で英作文に取り組んでくださいね。

 

今日も勉強お疲れ様です。

読んでいただきありがとうございました。

英作文の成績を12倍に引き上げた方法①

あらんです

 

私は英語を「個人的に教えて欲しい」という人向けにも教えることがあります。いわゆる個人指導ですね。

そこで必ず出るのが英作文の悩みです。ほぼ100%相談を受けます。

 

「どう書いていいのかわからない」

「自分では書けているつもりなのだが点数が取れない」

「頑張っても点数が伸びない」

 

などなど悩みの中身は様々ですが、得点源としては放置しておくわけにはいきません。

 

私も以前はどうしたら得点が伸びるものか、、、と悩みましたが真剣に探った結果英作文の成績を12倍に上げることができました(英検準1級:8%→95%)。

私が指導した子も英作文の成績を2割から8割に上げたのでやってみる価値は十分です。

 

今回は私が得点を上げるために取り組んだ方法とこれだけ気をつければ点を落とさずに済む、という方法についてシェアしますのでお悩みの方は読んでいて損はないと思います。

 

 

英作文の思わぬ落とし穴

まず英作文で得点を取れないという人がはまりがちな根本的なミスがあります。

それは「構成を気にせず思ったことをスラスラ書いてしまう」ということ。

英作文で問われる内容はエッセイや評論が多く、決して台本や日記ではありません。

自由英作文という言葉の意味を勘違いしていた、という人も少なくないのでまずはここを区別しましょう。

特に断りがない場合、単純な英作文は問題に語句や構成についての指示や指定があるものを指しますが、自由英作文は問題中に語句の指定が特にないものを指します。

自由と聞くとなんて良心的なんだ、と思われるかもしれませんが実際は目に見えない部分での得点基準が設けてあり(構成や場面に適した語句の細かい使い方)、通常のものより気をつけなければいけないポイントが多いというわけです。

これらは大丈夫、という方は素晴らしいです。次のポイントを参考にしてください。

 

 

 

英作文を得点源にするためにやるべきこと、やってはいけないこと

かつての私の方法をお話しします、高校時代の話です。

英検準1級の試験を目前に控え、ある予備校で実施した記述型模試の結果が渡されました。結果は英作文の得点率が5割ちょっと、あとはまあまあといったところでした。

いつかはしっかり取り組まなければならない、と理解しつつ「そんな急がなくてもなんとかなるでしょ〜」といった楽観的な気持ちでその成績はあまり気に留めてませんでした。

むしろその時は得意分野だった数学と現代文の成績が悪かったこと、そして週末の英検で頭がいっぱいでした。

そして英検当日、英作文が出題されます。特に何も考えず私は思っていることをスラスラと書きました。正直マークシートでかなり時間を取られたので焦って書いたのを覚えています笑 

運命の成績発表、残念ながら結果は不合格。マークシート問題やリスニングもさることながら、まさかの英作文得点率「8%」を目にした時には思わず凍りつきました笑

しかしそこから英作文と本気で向き合うことになり、リベンジした次回に95%まで伸ばすことができました。

 

 

まず英作文の勉強でやってはいけないこと、それは「ひたすら書く練習から始める」ことです。断言しますが英作文の成績が悪い人がいくら書く練習に取り組んだところで、それは時間と体力のムダです。残念ですがその努力は実らないと思った方がいいです。

 

 

はじめに取り組むべき課題は「簡単な単語と構文をマスターできているかのチェック」です。実はほとんどの英作文では構文と基本的な単語ができているかについて問われていると思ってください。

逆に言えば、構文の知識と中学生レベルの単語があれば簡単に満点を取れます。実際、英検の英作文で9割越えを達成した時も中学3年生であれば書けてしまうようなものでした笑

※英語にどうしても勉強時間を使えない中高生なら習った範囲で構いませんが、基本的な単語と構文ができていたら復習を忘れずなるべく先に進むクセをつけてください。

 

例えば、「Sabrinaはクラスで一番勉強する」という文を英訳するのに何が必要でしょうか?比較級の文法知識と「クラス」、「一番〜する」などの単語ですね。

すぐ比較級の構文「as + 原級 + as any 〜」を思いつきますか?

あとは文法に気をつけて文を組み立てれば楽勝です。

「Sabrina is as hardworking as any students in her class.」と書ければ100点満点です!

 

もう一つ難しい例を挙げると、「仕事を選ぶ際にはくれぐれも気をつけろ」という文が出題されたとしましょう。

パッと「命令文で書かなければいけない…」と思ったあなた、センスは悪くないですがこれは構文内に指示する内容を含めてしまえば注意を意味する文を作れてしまいます。

「cannot…too〜」という構文をご存知でしょうか?

これは「どれだけ〜してもしすぎることはない」という意味の構文なのですが、こっちの方が文の組み立てが便利なのでこちらを使いましょう。

「You cannot be too careful when you choose your job.」

できましたか?

※ちなみにaren'tやcan'等の短縮系は英作文では減点対象にされても文句が言えないので使わない方がベターです。

 

重ねて注意しますが、多くの方は「高度な英文を作らなければ」と勘違いしています。その意識は今すぐ捨てましょう。TOEICも英検も大学受験も全て中学生レベルの英文でオッケーです。

なぜなら失点の確率が最も低く、失点のしようがないからです。

 

 

日本語を日本語に訳す

英作文では日本語を日本語に訳すという練習も重要です。

一瞬「ん?」と思われるかもしれませんが、次の問題を読んで訳してみてください。

 

「私が彼に惹かれたのは容姿に加え、これまで出会った人としては比類ないほどその仕事に対して他の追随を許さないレベルのものであったことが大きい。その仕事ぶりでは右に出る者はいないだろう。まさに仕事人間である。」

 

これを日本語のまま理解し構文を使わずに訳そうとすると

「Why I love him is adding to his looks…」などとトンチンカンな英語が出来上がってしまい、大幅に減点されかねません。日本語と英語はご存知の通り特徴が違うため英語に訳すには意味を噛み砕くことが必要です。噛み砕いた結果かっこいい英語にも訳すことができるのですが、ここでは簡単な文に訳すため問題を書き換えてしまいましょう。

 

「私が彼を好きなのは『ハンサムだから』だけではない。もう一つ重要な要素がある。それは彼は今まで出会った人の中で最も仕事に真剣に取り組む人だからだ。彼は仕事を失敗する可能性が最も低い人だと思う。彼は仕事中毒だ。」

 

と書き換えてみました。もちろん構文や単語の知識がなければ確実に知っているものでも構いませんし、文と文は不自然でなければ都合よく切り離しても大丈夫です。「レベル」という単語も固執する必要はありません。

例えば「仕事が得意だったから働ければ働くほど昇進した」、でもいいですし「仕事人間」という単語を知らなければ元の文に戻って単に「He loves working.」でも構わないのです。

 

あくまで「なるべく失点しない文を作ること」を意識してください。

 

解答例:「The reason I love him is not just because he is handsome. There is another important factor. This is because he works as hard as anyone I have ever seen. I think he is the last person who makes a mistake at work. He is workaholic.」

 

構文を使うだけでこれだけ楽に書けるんですね。イメージとしては頭の中にテンプレートが入っていて、それらを使いたい時に応じて言葉を当てはめて文を作る感じです。

 

 

 

まとめます。

 

英作文を対策しようと思ったらまず

①単語力をしっかり固める

②構文を8割ほど勉強する

③英文のスタイルを覚える

④できる限り構文を完璧にする

⑤確実に覚えている英文を増やす

 

この順で取り組んでください。

構文自体、私も初めは軽視していたので特に気にしなかったのですが命取りでした。

しかしこれをマスターしておけば英作文は怖くありません。

前述した「たくさん書く練習」はこの①〜③をパーフェクトにしてからにしましょう。

 

ぜひ文法の勉強の際に英作文もできる問題集などを使って構文を英作で利用しながら勉強してくださいね。

 

構文をこれから身につけたい人にオススメの教材は

・美誠社の『英語の構文150』

です。

これは豊富な例文に加え、英訳&和訳問題があるのでより多くの英語に触れられます。

毎日の音読でこの教材を使うのもいいです。

 

明日は、今回話せなかった英作文のスタイルについてです。

英検やTOEICなど与えられたトピック自由に英作できないという方は参考にしてください。

 

いつも勉強お疲れ様です。

今日も読んでいただいてありがとうございました。

 

 

やる気が湧かない自分を吊り橋効果で「釣る」方法

あらんです

 

私がこのブログで話していることは決して嘘や非科学的ではないことをあなたに分かってもらうために科学的な話(特に脳科学)をしています。

 

今回も英語学習にうまく利用できる科学的な話をシェアしていきますので是非最後まで読んでください。

特にモチベーションがイマイチ…という方は是非最後まで目を通してください。

 

恋愛にも応用できるテクニックのご紹介です。

 

脳は反応⇄出来事の順番をよく理解していない

 

脳は賢くできていると見せかけて実は結構デタラメな仕事をすることは、ご存知の通りこのブログでも何度かお話してきました。

例えばあなたはお化け屋敷に行ったり、ホラー映画を観て怖いと感じた経験ありませんか?

経験した方ならわかると思うのですが、「怖い」と思った瞬間身の毛がよだったりドキドキしますよね。

 

これはなぜかというと人間の体には「防衛機制」と呼ばれる身の回りの不利な状況や危険に対して身の安全を無意識に確保しようとする仕組みが備わっているからです。

身の毛がよだつのは、まだ人間が自然で暮らしていた時に相手に対して毛を逆立て体を大きく見せて襲われないようにしていた名残と言われていますし

ドキドキするのは、血液の流れを早めて戦う準備をするため(いわゆる体をあっためるため)だったようです。

 

ただ、ドキドキする状況はこれだけではありませんよね。

そう、好きな人や意中の人と一緒にいたり、その人のことを思い出したりするだけでドキドキしてしまいます。実は、これは先ほどの恐怖で説明した時の理由と異なり、恋愛対象の相手に対して行為を抱かせるため自分自身の行動に気を遣わせるための「アドレナリン」という物質を全身にめぐらせるためであるそうです。

また、好きな人といると心地が良いですよね。それは「ドーパミン」と呼ばれる快楽をもたらす物質が脳内から分泌されることが原因です。

 

しかし困ったことに脳は「恐怖感」があったから「ドキドキした」のか、「ドキドキした」から「恐怖感」を感じたのかよくわかってないそうです。

これは恋愛においても同じです。

もっと言えば「恐怖感によるドキドキ」を「恋愛によるドキドキ」とさえ勘違いしているのかもしれないのです。

 

それだけデタラメなんですね笑

 

 

吊り橋効果

有名な心理学の実験で「吊り橋効果」というのがあります。簡単に説明すると「危ない橋を渡ってきた人に魅力的な異性と直後に会わせたら安全な橋を渡ってきた人よりもその異性に連絡する割合が高かった」と示された実験です。つまり、人間は恐怖感によるドキドキを恋愛のドキドキと混同させる、ということが示されたそうです。

 

このドキドキは恋心によるものだったのか、と錯覚してしまうんですね。

実際は危ない橋を頑張って渡りきった結果脳内で分泌されたドーパミンによる安心感が快感を与え、恋に落ちてしまうかもしれないのです

 

実は、これをうまく使えば学習にも応用できます。

楽しいご褒美で自分を釣りましょう。これがその方法です。

 

まず自分が思いつく限りで構いませんのでビッグなご褒美を用意してください。できたら手軽に実行可能なご褒美だと良いです。僕の場合は好きな映画を観に行っても良い、夜から年間パスポートを握りしめてディズニーシーに行って良い、などでしょうか。

それが決まったら短時間で構いませんのでタイマーをセットし、勉強を開始します。

もちろん、音読や復習でもオッケーですよ。

この勉強法では初回はやる気が出ませんので、あまりに苦痛であれば最初は好きな音楽を聴きながらでも構いません。タイマーの音がピピピッとなったら勉強を放り出してそのご褒美にありつきましょう。

勉強のことなんか構わなくて良いのです。あなたは決められた時間しっかり取り組んだのですからね。

(ちなみに僕は大学時代、早朝にガバッと起きて着替えて即、15分で全ての課題を済ませ始発に飛び乗ってディズニーランドで1日遊んだことがあります。つまり15分の勉強ご褒美が14時間のテーマパークです笑)

 

これを繰り返すことで「勉強後にご褒美が待っているという状況」が作り出せましたね。すると段々と「勉強したからご褒美を楽しんでいた」のか「そもそも勉強が楽しいのか」ということが区別できなくなってきます。

 

パブロフの犬」というこれまた有名な実験があるのですが、イワン・パブロフという学者が飼っていた犬に餌を与える際にリンリンとベルを鳴らしていたそうですがそのうちこの犬はリンリンというベルの音を聞いただけでヨダレを垂らすようになってしまったそうです。

思い出の歌を聴いて当時の記憶がよみがえることと同じですね。

 

この方法においても同じです。こうして脳を騙しておき、何か快感を味わえるご褒美と日々の勉強をセットにすることで勉強自体を楽しいものにしていきましょう!

 

タネを知ってしまったからと言ってこの効果が出ないということはないので安心してくださいね。何故ならこの効果は自分が意識できる顕在意識ではなくさらに深い潜在意識や無意識の領域に関わる深い知識ですので。

 

今日もお疲れ様です。読んでいただきありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

日本語にも関わる!〜文字の本質〜

あらんです

 

今回は小話を。。。と言っても興味深い話だと思うので是非読んでくださいね。

「文字」の正体についてです。

 

まず、私は声高に「毎日の音読が大事だ!」と叫んでいます。

自分の教え子にも必ず毎日音読をさせるのですが教え子の大事な成績に関わることを考えると、むしろ口酸っぱくというよりも口うるさくというレベルかもしれません笑

 

 

音読とは一般的にどういう作業でしょうか。

書いてあることを口に出して読み上げることですね。

小学生でしっかりやってきたはずです。なぜ小学生に音読をさせるかというと、音読には「音と文字を結びつける」という重要な意味があるからです。

 

小学生(特に低学年)は言葉の発達度が人によって違うので共通の教材を音読させることで学年全体での言語のレベルを均一にしているのです。

発展途上国では2割を切るところもある中で日本の識字率が99%超えなのも納得です。

これはただ面倒な作業を強制しているというわけではないのです。

 

言葉を正しい方法で口に出す訓練を繰り返すことで文字がなくても、実際に相手に言葉を伝えることができます。また、口に出すことで耳にもリアルな音が入って来るためリスニングのいい訓練にもなりますよね。

読む力、聴く力をダブルで鍛えることができる頼もしい訓練が正しい音読なのです。

 

そこで、今回は少々学術的な話を絡めながら音と繋がっていなければならない文字について掘り下げていきます。

学術的、と言っても中学生の方にもわかりやすく書いていくので是非文字と音の関係について深めるためにも参考にしてくださいね。

 

 

文字はなくても生きていける

実は人間は生活する上で文字は必要なかった、と聞いてピンと来るでしょうか?

これは発展途上国にも共通するのですが、言葉で「音」を伝達できていればわざわざ文字にする必要はないのです。実際、自然と共存しながら生活を営む原住民は文字をほとんど書けませんし書く必要もないのです。

つまり、音と文字はもともと別モノなのです。

 

(ちなみに文字にはアルファベットやひらがなのように、文字が音を表す「表音文字」と

感じのように文字が意味を表す「表意文字」があります。)

 

 

それでも文字が必要な理由

先ほども話しましたが文字が必要ない原住民と私達は生活を営む社会が違います。

世の中には情報が溢れ、文書やホームページなど音がない方法でも生きていかなければいけません。

すると言葉の本質である音と情報の伝達を大きく担う文字は繋がっていなければなりません。

 

文字がないとどれだけ大変か…というのは想像に難くないと思います。

文字を最初に発明したのは人類が人間へと進化を遂げてからの話なのですが、これは自分と第三者(自分と関係のない人)の間でも情報のやり取りができ、さらに時代も超えて情報の伝達が可能です。

 

この二つを脳内でダイレクトにつなぐ作業が音読なのです。

音読という作業がなければ音と文字が脳内で別々にスキルがついてしまいます。

 

リーディングはできるけど、、、リスニングが苦手という事態を招かないためにも音とセットで正しく音読を重ねてくださいね。

 

今日も読んでいただきありがとうございました。

 

「受験英語」VS「実用英語」の不毛な争い

あらんです

 

受験英語、実用英語という言葉を耳にしたことはありませんか?

元は「受験勉強で培ってきた英語は実用的ではないため使えない」

「受験で使えなくても大事なのは実生活で使える英語だ」という通説です。

確かに実際にネイティブが話す英語はスラングが使われたり、長く複雑な英語をスラスラと話すもんですから英語を主に学校でしか習ってこなかった人たちであればこう思われても仕方ない部分はあると思いますし、

学生時代英語が苦手だったが大人になって外国人と触れ合うようになってから英語が使えるようになったという例もあり当時の英語の成績はあてにならないと考えるのも一理あります。

これをあなたはどう思いますか?

 

結論から言ってしまえばこの論争ほどバカバカしいものはない、と思っています。

なぜならどちらの立場も論点がめちゃめちゃだし、根拠やプロフィール(見れるもの)を見てもおそらくこの論争を盛り上げているのは英語が使えない人たちです。

 

今回は受験英語と実用英語の正体を見てみましょう。

 

 

受験英語とは

 

まず、受験英語に関する見解ですがこれは大学入試が大きな原因を占めています。

それは、大学の中には「こんな問題を高校生に解かせるのか」と言わざるをえない入試問題があるからです。

高校どころか大学レベルでも難解な構造の文が、難解な単語で書かれてあるのです。

多分TIME誌や海外の新聞、ニュースサイトなど海外に住む人が1日に1度か2度くらいしか目にしないようなレベルの文です。いかにぶっ飛んだことをしているかお分かりでしょうか笑

 

こういった大学は倍率が高い(=人気の)私立大学が多く、つまり入試科目が少ないため限られた科目数で優れた生徒をあぶり出します。

 

 

一般的に英語科目の難易度を上げようとするとき

①文章を短時間で理解できるか試すため、多量の文を出題する

②読解力を測るため、かなり難解な構造の文を訳させる

③文脈で正しい意味を判断できるか測るため、絶対知らない単語を載せる

④英文を正しく理解できるか判断するため、紛らわしい質問を出題する

 

…等の方法があるのですが、②や③の方式をとる大学は少々厄介です。

こんな問題できなくても気にしなくて良い、というレベルなのですが優秀な生徒を欲するあまりここまで行くと帰国子女しか入れなくなるんじゃないかと思ってしまいますね。

 

さて、こういった極端な例ばかり見てしまうと本当に大切な基礎的な部分を見失ってしまいがちなのですが

最初は当然ここまでの英語力を身につける必要はありません。

実際こういった問題を解けなくてもこの入試問題で合格点を稼ぐことは十分可能ですし、本当に優秀な受験生であればあらかじめこういった問題は捨てて余った時間で解いてあっさり合格してしまいます。

大学側も本当に見たいのは瞬時に「自分の実力でこの問題が解けるかどうか」を判断し「基礎的な問題をしっかり正解できているか」を見ているのです。

いくら配点が高いからといって、それにつられて解く順番を間違った受験生は時間を奪われ不合格となるのがオチです。

 

…だんだん受験英語批判勢の正体が見えてきたでしょうか。

こういう極端な問題のみが取り上げられ、外部がギャーギャー口を出すことで「受験英語」なんて枠組みが生まれどうせ使えない知識と言われてしまうのです。

ひどい話ですよね。

 

しかし正しい英語を学んでそれを実際に使ってみることで英語力は向上していきます。

今学んでいることが使えないなんて…と思われるかもしれませんが正しい努力を積み上げれば外国人と会話する程度、楽勝です。

安心してください。

 

 

実用英語とは

 

反対に実用英語という言葉なのですが、そもそも英語はコミュニケーションツールの一つです。相手と情報のやり取りをするための一手段でしかないものに実用もクソもないと思うのですが、「実用英語」という言葉を使いたがる人たちは後を絶ちませんね。

 

実用英語とは、文字どおり社会や実生活でも使える英語のことなのですが本当にタチの悪いのは生活の中でくだけた英語を使っていればその力が身につくと思っている人たちです。

あなたもどこかでみたことがあると思うのですがSNSでやたらと英語を使いたがる人、いますよね。外国人のフレンドに向けた投稿ならまだ理解できますがフレンドの半数以上がノンネイティブであるにもかかわらず異様なこだわりで英語を使う残念な人は後を絶ちません。しかも文章がめちゃくちゃ。。。(あれは暗号のつもりでしょうか)

 

要は実用英語を崇拝する人たちの正体は学校で学ぶ基本的な英語を軽視してきた人が多いです。

確かに今の学校で習っている英語も古過ぎたり("Fine, thank you! And you?"は有名ですね。"Pardon?"も今や古い表現なのででもうほとんど使われません)、

フランクな場面でも固すぎる英語が使われたりと、学校で習う英語が実際に使われる現場を無視して一人歩きしてしまっているということは多々あります。

 

しかし、

・他動詞と自動詞を区別できずに使っている

・助動詞がおかしい

・接続詞や助詞が変

などの理由で間違った英語を使う方が多いですし、

こっちの英語の方がよっぽど恥ずかしいです。

 

まずは基本から徐々に積み上げていき、それを実際にアウトプットしようと意識していれば自然な英語がスラッと出てきますのでインプットだけに熱中せずアウトプットも鍛えましょうね。

できたらそれを英語ができる人にしっかりみてもらいましょう。

中高生ならネイティブの先生が教えてくれますし、周りにネイティブの方がいれば力を借りちゃいましょう。

私は都内のバーでよく外国人と知り合うので細かいニュアンスの違いは素直に聞いて教えてもらってます。

 

インプットに加えアウトプットを頑張っている人や自分の英語について見直す習慣がある人は素晴らしいです。多少間違っていても頑張って使うことを意識しればどんどん洗練された英語が使えますのでその調子で頑張ってください。

 

そういえば私の外国人の友達で日本人のおかしいのにやたらスラングを用いた英語の投稿をスクショしSNSに載せる人がいるのですが

それが大きなリアクションを得ていると聞いたときはゾッとしましたし、笑えませんでした…笑

 

あと、一つ補足しておくとこういった頭でっかちな実用英語批判勢にならないためになるべく「正しい英語に触れる機会や時間」を増やしてください。

英語が使えない日本人はそもそも生活の中で英語に触れるチャンスが少ないことが大きな原因ですので、何度も言いますがなるべく多くの機会に英語に触れましょう。

 

受験英語VS実用英語の正体がわかりましたか?

英語をこうしたヘンテコな視点で分けて考えるからこんな錯覚に陥ってしまうのです。

 

英語を習得するのにラクな道はありませんが、ラクに続けた努力でも成果を発揮するときはきます。

ぜひ今日も正しい英語に触れてください。

 

 

今日も読んで頂きありがとうございました。

 

リスニング力を飛躍的に高める練習

あらんです

 

 

今回は日本人が苦手とするリスニングを格段にあげる方法をシェアします。

 

 

まず結論から言わせてもらうとリスニングで悩む必要は皆無であるということです。

英語はイントネーションや音自体が違うという特徴もあり、

耳に入ってくる音が言葉として解釈できないというのは至極当然のことなのです。

 

しかし、後で詳しく書きますが「ある訓練」を試した結果2ヶ月でセンター試験の模試で満点(20点→50点)を取り、以降本番までリスニングは満点を維持できました。

今では海外のニュースや海外の映画も字幕なしで理解できます。

 

ただ、中高生はセンター試験や定期試験でリスニング力を問われることもありますがその占める割合は低くリスニングがダメだったからといって落ち込むことはないということも言わせてください。

それよりもリーディング問題の良し悪しを徹底的に洗い、できない分野をとにかく潰すことを先に行ってください。

 

そもそも読めない文は聞いても分かるはずないですからネ。

 

むしろリスニングを鍛えた方がいいのはTOEICや英検等リーディング同様リスニングが成績に大きく関わる公的試験を受けるという方たちです。

これらの試験を受けるがリスニングがイマイチ…という方はある程度リーディングの実力も身についていると思いますのでリスニングを鍛えることを重視してください。

 

 

さて、リスニング力を鍛える方法ですがこれも毎日の習慣にその実力アップのカギがあります。

私は毎日短時間でも良いので音読をすることを進めているのですがその進め方として付属のCDを聴きながらスピーカーと同じ音を再現するように、と勧めています。

こうすることで単語のそもそもの音が把握できますし、自分の発音と本物の英語のズレを埋めることができます。

 

なれてきたらCDから離れ、今度はその英文を自分だけでしっかり再現できるか試しましょう。こうすることでリーディングとリスニング両方の基礎は固められます。

 

次に行うべきこと、それがシャドーイング(shadowing)です。

シャドーイングとは聞こえたままの音をそのまま口で再現することです。

この訓練のポイントは耳に入ってきた音を即時に、まるで音に影をつけるように口に出すことです。知らない英語は口にできませんよね。

 

例えば、音声CDを使って学習している時を例にしてみます。

「I was born to…」と聞こえてきたらそれにならって

「……I was born to…」と、最初はボソボソ音で構わないので口に出していきます。

もしシャドーイングをしていて「あれ、なんだこの音…」と思ったり、自分の発音が音声と食い違っているように感じた場合、その時点で一時停止ボタンを押し何と言っているのか分かるまで繰り返し聞きます。

万が一分からなかった場合はスクリプト(原文)を読んでなんと言っていたかを確認しましょう。

確認したらはいオッケー、ではなく今度は自分でその音を再現できるようになるまで繰り返し聞き、口に出して自分の発音を完璧に仕上げましょう。

英文全体でわからない部分を全て解消し、途中で止まることなく頭の中で全て意味をイメージできたらそこでオッケーです!

 

高校1年生頃まではリスニングに苦手意識の強かった私ですが

音読を始めた1ヶ月後にシャドーイングを導入しさらに1ヶ月でセンター試験程度のリスニングなら満点を取れるようになりました。

半年後には(知らない表現を調べながらであれば)洋画を字幕なしで見られようになりました。

最初はどう進めれば良いか分からずかなりの試行錯誤を重ねましたが

2ヶ月でセンター試験満点、半年で洋画も観られるようになるのであれば試してみる価値はある、と言えるのではないでしょうか。

 

ただ闇雲に音読しろだの、とりあえず英語は聞き流せなどと謳う教材はありますが

英語を自在に操る人たちの中でそういう習慣があったという人はいませんでした。

 

まずは頭に入っている音を聞けるように訓練し、だんだんと難易度を上げていき楽に聞こえるようになったら次は内容を知らない文を聞く。

ということを試してみてください。

 

 

今日も読んでいただきありがとうございました。

 

 

英語が使える脳を作る②

あらんです

 

今日も自在に英語が使えるようになる方法をシェアしていきますね。

 

今回は昨日の記事の続きで、脳科学的な観点から英語が使えるようにする方法についてです。

 

前回、

①顕在意識と潜在意識

②情報を長期記憶させる

という2つについてでした。

 

今回はさらに2つ、役に立つ情報をシェアしていきます。

 

③身体を動かすことで脳はより働く

しょっぱなから運動の話かよ!と思われた方、すみません。

ここでいう運動とは単純に「体を動かす」ということで、「ハードワーク」とは全く別物です。

 

過去の研究で約20分の軽い運動によってその後3〜4時間の間は脳の機能が向上することがわかっています。

確かに脳と身体は密接な関わりがあるため身体を動かすことで脳の機能が上がることも納得です。

 

しかし、現代社会に生きる人たちの朝は早く20分の時間さえ惜しいのも分かります。

眠いですよね、憂鬱ですよね。。。

そのため通勤・通学時間を利用しましょう。

 

会社や学校に着くまでの時間のうちで20分徒歩する時間を作るのが効果的です。

実際ここで言う「運動」はランニングや筋トレではなく軽い散歩やその場で手足を動かすと言うことだけでも効果があることが認められています。

会社や学校の最寄駅から徒歩20分以上の方はいいのですが、近すぎてそんな時間はないと言う方は

徒歩20分程度離れている駅から降りて歩いて行くということも手です。

 

朝日を浴びてスッキリすることでストレスを軽減させ、不安を取り除くセロトニンが脳から分泌されるという嬉しい効果もあります。

 

ただ、会社や学校が家から近くてこれを活用できないという方もいると思います。

その場合別の手段があります。

それは上でも述べた「手足を動かす」ということです。朝起きたらその場で(最初はゆっくりと)手足をグルグルと回してみましょう。

これは実際僕もやっていたことなのですが、明らかにベッドから出やすくなりました笑

 

さらにこれには他にも嬉しい効果があり「急激な血圧の上昇を抑える」という効果もあります。

冬場は暖かい布団から出て急に寒い空間に行くことで心臓発作などを起こすという、怖いこともあり徐々に身体を温めるということが大切なのですが

この習慣は脳の働きを強めるという効果もあるのです。

 

もちろん朝ごはんを食べながら、コーヒーを飲みながら、一服しながら等でも構いません。

 

朝起きてから身体を動かすという習慣を利用して脳に活躍してもらいましょう。

優秀な人で「朝に勉強をしていた」という人もおり、朝の時間はあなどれません。

 

 

④ウィルパワー(Will Power)

一見聞きなれない言葉なのですが、これは文字どおり「意志の力」です。

前回の記事でも触れたとおり顕在意識ではやることややらないことを選べます。

 

しかし、このウィルパワーは何かを判断する度減ってしまうのです。

負荷をかけると身体が疲れてしまう筋トレと同じですね。

 

学習をする上でもこのウィルパワーは避けては通れないのですが、どう活用していけば良いのでしょうか。

 

まずウィルパワーが消耗しやすい環境と消耗しにくい環境というのがあります。

消耗しやすい環境というのは「散らかっている部屋」、「単純に物が多い部屋」です。

何故かというと物が多く目につきやすい場所にあると人間の注意はそちらに向いてしまうからです。いわゆる「気が散る」という状態ですね。

 

読みかけの本が目に入ると潜在意識では「どこまで読んだか」が気になり、

埃やゴミが目に入ると「掃除しなきゃ」と考えてしまうなど

物が散乱した部屋ではどこから手をつけようかと無意識に考えてしまいます。

 

たまの休日やちょっとした合間を縫って片付けられる時間があれば良いのですが

どうしても忙しくて片付ける時間がないという方は思い切ってそれらをまとめて収納に突っ込んでしまう、

図書館や自習室で勉強するというのも手です。

 

関係ないものが目に入らないというだけで気をとられる方向が限られ集中する対象が定まりますからね。

 

ただ、収納に物を突っ込んでしまって気にならなくなっても無意識に「片付けなければいけない」と考えてしまうため効果を最大限活用するためにも

収納に突っ込んだものはなるべく早く時間を見つけて片付けるようにしてくださいね。笑

 

次にウィルパワーを回復させる方法なのですが、これは「睡眠」と「休憩」によって簡単に復活します。

睡眠時間が十分にあると気が散らず物事に集中しやすい、しっかり休憩を取ることでスムーズに次の作業に集中できるといったことはウィルパワーがしっかり確保されていることが大きく関係しているのですね。

 

もし物事に集中できず気が散ってしまうという方は思い切って休んでみましょう。

あえてダラダラする時間を作ることで意思決定に関わる疲労を軽減させることができます。

 

ただこの時間に重要度の高い用事をこなそうとするとあっという間に逆戻りですので気をつけてくださいね。

 

 

脳とうまく付き合うことであっという間に賢くなれます。

今後もさらに有益な情報をシェアしていきます。

 

次回はリスニング力をぐっと高める方法についてです。

 

 

今日も読んで頂きありがとうございました。