英作文の成績を12倍に引き上げた方法②
あらんです
前回は英作文の成績を劇的にアップさせる方法について簡単な単語と構文の知識さえあれば問題ないということについてお話ししました。
これでだいぶ点は稼げるのですが、今回はもう一つ大きなカギを握る英文のスタイルについてお話しします。
また、これをマスターしておけば英作文だけでなく日本語で文章を作る時にも活用できますし、英語の記事を読む時にも利用できますので身につけておきましょう。
これは前回の内容よりも比較的楽に取り入れやすいので是非参考にしてくださいね。
トピックセンテンス(導入)を書く
英作文においても重要な要素というものがあります。
ここでいう要素とは、「段落の付け方」など文章を構成する上で外せないポイントです。
まず、英語の正しい文章を書く上で「トピックセンテンス」というものを覚えてください。これは段落の1番目か2番目にある文章で、だいたいどの文章にもあります。
トピックセンテンスではあるトピックについて話をする上で、その話題を読者に示して何について話をするかを明らかにするという役割があります。
例えば、あなたがテストで「スマートフォン」に関する意見を書こうとした時
「スマートフォンはたくさんの機能があり、常に進化を続けているため『不必要だ』という意見もあるが必ず必要だ」
という書き方をしてしまうとNGです。
なぜかというと
・トピックセンテンスがない
・意見がまとまっていない
・裏付けがないため説得力がない
…
という欠点があるからです。
いい例を見てみましょう。まずはトピックセンテンスです。
「スマートフォンは現代において必要なものである。」←まずはこれでOKです。
できたら賛成、反対の立場に合わせて理由をプラスできると強いですね。
「スマートフォンは手軽に社会の情報を集める手段であり、学習やコミュニケーションも担ってくれる必要不可欠なものである」←ここまでできるとベターです。
ここで注意して欲しいのが、「一つの側面に固執したり単純な事実のみを提示するものはNG」ということです。
例えば「スマートフォンは1万円で買えるものもある」という文ですがこれはトピックセンテンスとしてはよくありません。
まずは自分が賛成の立場で書くか反対の立場で書くかを決めてから書き出すようにしましょう。
トピックセンテンスが「客観的な文」で「その後に何について書かれているか」が書けていればこの部分はクリアです。
サポーティングセンテンス(本論)を書く
トピックセンテンスが書けたら次はサポーティングセンテンスです。
はじめに提示した意見の説得力を高めるための文章を組み立てていきましょう。ここでの文は客観的で説得力があることが重要です。
しかし、箇条書きでも書けそうな文を並べれば良いわけではなく文脈に合わせて徐々に意見を出していくことが大事です。
まず、サポーティングセンテンスは最初に「自分がこの意見を持つに至った理由」を提示します。先ほどの続きを作ってみましょう。
「スマートフォンは必要なものである」というトピックを示したら次に
「スマートフォンは社会における情報アクセスのあり方をより身近にした」という文で、トピックとサポートをうまくつなげながら本論の核となる考えを示しましょう。
(この文を"Supporting Defination"と言います)
本論の核となる考えを示したら、今度はそれを掘り下げます。その説明に至るまでの経緯や理由を提示しましょう。
「スマートフォンの登場により、我々がこれまでPCを使わなければできなかった情報へのアクセスが手軽になった。時間をかけずにより多くの情報にアクセスできるようになったことで情報がより身近になったのである。」
この文はその意見に至った理由を説明しています。うまく裏付けを示しながら本論の核に繋げることで説得力が強まります。
("Supporting Explanation"と呼ばれています。)
最後は、これが思いつきや机上の空論ではないことを示すために例やデータを示しましょう。
「私の友人や家族も調べ物をする際にはスマートフォンは不可欠であると語る。私自身もわからないことを調べようと思った時には本やPCではなくまずスマートフォンで調べ物をするようになった。今やスマートフォンの普及率は20○○年の時点で8割を超え、毎日のようにスマートフォンアプリのコマーシャルが流れておりいかに現代人にとってスマートフォンが重要であるかが分かる。現代人にとってスマートフォンは必要不可欠な存在なのである。」
例やデータによってあなたの意見に説得力を与えれば完璧です。
結論を書く
ラストは結論です。結論は色々な書き方があるので迷う方もいるでしょうが、私のオススメを下に4つ示しておきますので使えそうなものはぜひ使ってみてください。
・単純に自分の意見を繰り返す「このような理由で私は〜と思うのである」
・警告めいた文で締める「スマートフォンがないと〜となってしまうかもしれない」
・未来予測的な文で締める「スマートフォンは今後〜だろう」
・反対意見を踏まえて意見をもうひと押し「スマートフォンが必要ないという人もいるだろう、しかし今の時代を生きる上で〜なのである」
これで完成です。最初は慣れがいりますが、このスタイルを身につけておけば完璧と言えるでしょう。
一つ注意して欲しいのが、必ず意見は一貫させてくださいね。
とりあえず、という気持ちで書き出してしまうと意見があっちへ行ったりこっちへ行ったりとなってまともに読者を説得させることができない文を書いてしまうかもしれないからです。書いたら見直しも忘れずに行いましょう。
できたらせめて高校でもこの内容を教えておくべきだと思うのですが…高校は基本的な英語で精一杯なようです笑
構文と単語を固めたら是非この手順で英作文に取り組んでくださいね。
今日も勉強お疲れ様です。
読んでいただきありがとうございました。