あらんボイス

センター試験英語でリーディング195/200(点),リスニング50/50(点) TOEICでスコア835、英検1級を取った純日本人

普通の高校生が余裕で上智に受かった話②

あらんです

 

 

前回、部活に熱中する普通の高校生Aさんが2年生時に50前後だった偏差値を3年生時に70まで偏差値を上げてしまったところまでお話ししました。

今回は完結編です。彼女が3年生の秋からどのように過ごし受験に望んだのかをお話しします。この話からも学べることはあると思いますので是非最後まで楽しみにしていてください。

 

 

本格対策スタート

高3の夏休みギリギリまで基礎を固めていた彼女は、その成果が実り英語だけでなく国語と日本史もセンター試験レベルの模試で9割を取れるようになっていました(正確には古文がやや不安定)。そのため夏休み明けの9月から本格的な上智大学対策の始まりです。まずは上智大の赤本(過去問)を用意してもらい、配点と出題傾向から対策と作戦を練りました。

※彼女が受験した年、第一志望の法学部が国語100点満点、英語150点満点、地歴/数学から選択で100点満点の計350点満点で彼女は日本史選択。

今や英語が得意科目として大きな得点源となったためここでは8割を目指し120点を目標にし、(国語は古文でのブレを気にして5割の50点、日本史は7割の70点が目標)合格最低点を20点ほど上回る240点を目標に上智対策をスタートしました。ちなみにスタートという言い方をしたのは9月時点での目標だったため、この後変動したためです。

 

英語に戻ります。上智大学の英語はそこまで奇をてらったようなひねくれた問題ではなかったのですが他の難関私立大と同様に長文問題1問あたりの単語数が多かったため素早い読解力と、たまに出てくる難解な単語の意味を正しく予測する力と、さらに規定時間内にかなり多くの問題を解くという力が必要でした。

逆に言えばこれらを受験当日までにクリアしてしまえば良かった、という状態です。

まず、上智大の英語に体を慣れさせるために「上智大の英語」という教科の絞られた赤本があるのですがそれを繰り返し解いてもらいました。最初はまともに解けなくても良いので繰り返し解いていくことでハイレベルな英語に馴染んでいき、出題形式も頭に入れてもらいました。

また彼女には私が仕事で使っている海外の雑誌から意味の予想が難しい文を定期的に渡しその場で訳させるというトレーニングをさせました。

しかし、意味の予測が苦手だったため1度軽い気持ちでTOEICの受験を勧めてみました。TOEICは1度のテストで10〜990まで幅広く測定できるため、自ずと意味を知らない単語は出て来ますしその意味を予測する力も求められます。「ひたすら机に向かっていたので気分転換の代わりにも良いのではないか」と聞いてみたところ食い気味で「受けたいです!!」と返って来たのを覚えています…笑

そして11月、彼女はTOEICを受けました。

久々のリスニングが楽しかったようで、休日のミーティング時に試験の話をあれこれとしてくれました。

 

その後も模試では順調にA〜B判定を獲得しこのままのペースであればしっかり合格するというレベルまで来ていました。

 

この時期の彼女は毎日過去問を勉強、間違えた箇所は知識を補い再度チャレンジし1日のうちに全問正解して寝る前にその日取り組んだ英語を全て音読し読みながら意味をイメージできるようにしていたそうです。

それだけでなく1年前から同じ教材を使った音読も継続していました。

 

全てが順調に思えました。

 

 

12月の悲劇

順調に対策を重ねていた彼女ですが、ある日某予備校で受けていた模試の結果を見て愕然とします。そこには第1志望〜第3志望まで上智大:D(絶望的)の文字が…

 

私はその日休みだったので家でゴロゴロしていたのですが夕方急に彼女から電話があり、どうしたのかと思って出たところ「上智無理かもしれないです…」と蚊の鳴くような声で言われ私まで心臓が止まりそうでした。

急遽家を出て彼女とカフェで落ち合うと彼女の目はうっすら赤くなっていました。不安になり模試の結果を見せてもらうと、確かに上智大はD判定でしたがもともとレベルが高い模試だったため彼女にはこの時期まで受けるのを止めていた模試でしたし、この時期はAさん自身が上智大の出題対策に慣れていた状態だったため気にする必要はない、実際D判定といってもC判定にほぼ限りなく近いラインだったため大丈夫、実際偏差値は問題の形式と難易度を考えるとかなり良いと伝えました。しかし彼女の目から光が消え掛かっていたのでその場で「3日間勉強を休みなさい」と告げました。

これは私の大学受験時もやっていたのですが、どうしても未来が暗く映った時は思い切って休むことも重要なのです。勉強を忘れ遊ぶことで普段どれだけ自分が努力をしているかも分かります。詰め込みすぎた結果、受験前にパンクすると大変なので彼女の休み土器はまさにここでした。

 

「せっかくだからこの休日を利用してライブハウスなりディズニーランドなり好きなところに行ってきな」と続けたところ、自信なさげに「分かりました…」と返事をしカフェを後にしました。

 

さて、週末明けの月曜日も会うことになっていたのですが彼女はお母さんとディズニーランドとディズニーシーに行き2日間楽しんだそうです。

お母さん曰く、近くに泊まったホテルではチェックインして部屋に入るなり爆睡するほどのはしゃぎっぷりで、驚いたことに寝言で場内の英語アナウンスをボソボソつぶやいていたようです。

シャドーイングのクセがこんなところで出てくるなんて驚きですね笑

 

彼女もこの2日間で模試のことは吹っ切れたようで週明けはいつも通りの勉強に切り替えられていました。

さらに火曜日、11月に受けたTOEICの結果が返って来たのですがそこには810、の文字が。これで彼女の火はさらに燃え上がったことでしょう。

当然この結果に最も驚き、喜んだのは彼女自身です。

 

 

合格発表

いよいよ試験当日の前日、私は彼女に会いエールを送りました。彼女の顔は自信に満ち溢れ、早く試験を受けたくてたまらないような印象でした。

 

実は12月に受けた模試では英語はもちろん、日本史が爆発的に点を伸ばし評価は再びA判定に戻っていたので後の彼女の勉強をさえぎる物はなにもありませんでした。

ひたすら過去問と向かい合い、今までに覚えた単語は忘れていないか時折チェックし、音読ももちろん継続。

 

結果的にほぼ余裕でAさんは上智大学法学部法律学科に合格。当日は多少の緊張もあったそうですが今までやって来たことに揺らぐものは何もなかったためスイスイ解けたそうです。

多分受かってます、と震えたような声で発表を待っていた彼女は甲高い声で合格発表の結果を告げてくれました。私もきちんと自分自身の仕事をやり遂げた達成感で思わずホッとしました。本当によかったです。

 

彼女とはたまに会うのですが高校生の時期に勉強した英語はしばらく使わなくても忘れないそうです。取り憑かれたように基礎を勉強を繰り返していたので当然といえば当然なのですが、彼女ほど基礎を大事にしていた人は他に知らなかったため正直彼女と会うたびその英語力の高さと反復の持つパワーの底力に驚いてしまいます。

私も当然負けるつもりはありませんが笑

 

 

いかがでしたでしょうか。

彼女は自分の目標のために苦しくてもひたすら基礎を繰り返した結果、夢を叶えました。私自身が彼女からたくさんのことを学んだようにあなたもこの話から日々の学習のヒントを得られれば幸いです。

 

今日も勉強お疲れ様です。

読んでいただきありがとうございました。