あらんボイス

センター試験英語でリーディング195/200(点),リスニング50/50(点) TOEICでスコア835、英検1級を取った純日本人

英作文の成績を12倍に引き上げた方法①

あらんです

 

私は英語を「個人的に教えて欲しい」という人向けにも教えることがあります。いわゆる個人指導ですね。

そこで必ず出るのが英作文の悩みです。ほぼ100%相談を受けます。

 

「どう書いていいのかわからない」

「自分では書けているつもりなのだが点数が取れない」

「頑張っても点数が伸びない」

 

などなど悩みの中身は様々ですが、得点源としては放置しておくわけにはいきません。

 

私も以前はどうしたら得点が伸びるものか、、、と悩みましたが真剣に探った結果英作文の成績を12倍に上げることができました(英検準1級:8%→95%)。

私が指導した子も英作文の成績を2割から8割に上げたのでやってみる価値は十分です。

 

今回は私が得点を上げるために取り組んだ方法とこれだけ気をつければ点を落とさずに済む、という方法についてシェアしますのでお悩みの方は読んでいて損はないと思います。

 

 

英作文の思わぬ落とし穴

まず英作文で得点を取れないという人がはまりがちな根本的なミスがあります。

それは「構成を気にせず思ったことをスラスラ書いてしまう」ということ。

英作文で問われる内容はエッセイや評論が多く、決して台本や日記ではありません。

自由英作文という言葉の意味を勘違いしていた、という人も少なくないのでまずはここを区別しましょう。

特に断りがない場合、単純な英作文は問題に語句や構成についての指示や指定があるものを指しますが、自由英作文は問題中に語句の指定が特にないものを指します。

自由と聞くとなんて良心的なんだ、と思われるかもしれませんが実際は目に見えない部分での得点基準が設けてあり(構成や場面に適した語句の細かい使い方)、通常のものより気をつけなければいけないポイントが多いというわけです。

これらは大丈夫、という方は素晴らしいです。次のポイントを参考にしてください。

 

 

 

英作文を得点源にするためにやるべきこと、やってはいけないこと

かつての私の方法をお話しします、高校時代の話です。

英検準1級の試験を目前に控え、ある予備校で実施した記述型模試の結果が渡されました。結果は英作文の得点率が5割ちょっと、あとはまあまあといったところでした。

いつかはしっかり取り組まなければならない、と理解しつつ「そんな急がなくてもなんとかなるでしょ〜」といった楽観的な気持ちでその成績はあまり気に留めてませんでした。

むしろその時は得意分野だった数学と現代文の成績が悪かったこと、そして週末の英検で頭がいっぱいでした。

そして英検当日、英作文が出題されます。特に何も考えず私は思っていることをスラスラと書きました。正直マークシートでかなり時間を取られたので焦って書いたのを覚えています笑 

運命の成績発表、残念ながら結果は不合格。マークシート問題やリスニングもさることながら、まさかの英作文得点率「8%」を目にした時には思わず凍りつきました笑

しかしそこから英作文と本気で向き合うことになり、リベンジした次回に95%まで伸ばすことができました。

 

 

まず英作文の勉強でやってはいけないこと、それは「ひたすら書く練習から始める」ことです。断言しますが英作文の成績が悪い人がいくら書く練習に取り組んだところで、それは時間と体力のムダです。残念ですがその努力は実らないと思った方がいいです。

 

 

はじめに取り組むべき課題は「簡単な単語と構文をマスターできているかのチェック」です。実はほとんどの英作文では構文と基本的な単語ができているかについて問われていると思ってください。

逆に言えば、構文の知識と中学生レベルの単語があれば簡単に満点を取れます。実際、英検の英作文で9割越えを達成した時も中学3年生であれば書けてしまうようなものでした笑

※英語にどうしても勉強時間を使えない中高生なら習った範囲で構いませんが、基本的な単語と構文ができていたら復習を忘れずなるべく先に進むクセをつけてください。

 

例えば、「Sabrinaはクラスで一番勉強する」という文を英訳するのに何が必要でしょうか?比較級の文法知識と「クラス」、「一番〜する」などの単語ですね。

すぐ比較級の構文「as + 原級 + as any 〜」を思いつきますか?

あとは文法に気をつけて文を組み立てれば楽勝です。

「Sabrina is as hardworking as any students in her class.」と書ければ100点満点です!

 

もう一つ難しい例を挙げると、「仕事を選ぶ際にはくれぐれも気をつけろ」という文が出題されたとしましょう。

パッと「命令文で書かなければいけない…」と思ったあなた、センスは悪くないですがこれは構文内に指示する内容を含めてしまえば注意を意味する文を作れてしまいます。

「cannot…too〜」という構文をご存知でしょうか?

これは「どれだけ〜してもしすぎることはない」という意味の構文なのですが、こっちの方が文の組み立てが便利なのでこちらを使いましょう。

「You cannot be too careful when you choose your job.」

できましたか?

※ちなみにaren'tやcan'等の短縮系は英作文では減点対象にされても文句が言えないので使わない方がベターです。

 

重ねて注意しますが、多くの方は「高度な英文を作らなければ」と勘違いしています。その意識は今すぐ捨てましょう。TOEICも英検も大学受験も全て中学生レベルの英文でオッケーです。

なぜなら失点の確率が最も低く、失点のしようがないからです。

 

 

日本語を日本語に訳す

英作文では日本語を日本語に訳すという練習も重要です。

一瞬「ん?」と思われるかもしれませんが、次の問題を読んで訳してみてください。

 

「私が彼に惹かれたのは容姿に加え、これまで出会った人としては比類ないほどその仕事に対して他の追随を許さないレベルのものであったことが大きい。その仕事ぶりでは右に出る者はいないだろう。まさに仕事人間である。」

 

これを日本語のまま理解し構文を使わずに訳そうとすると

「Why I love him is adding to his looks…」などとトンチンカンな英語が出来上がってしまい、大幅に減点されかねません。日本語と英語はご存知の通り特徴が違うため英語に訳すには意味を噛み砕くことが必要です。噛み砕いた結果かっこいい英語にも訳すことができるのですが、ここでは簡単な文に訳すため問題を書き換えてしまいましょう。

 

「私が彼を好きなのは『ハンサムだから』だけではない。もう一つ重要な要素がある。それは彼は今まで出会った人の中で最も仕事に真剣に取り組む人だからだ。彼は仕事を失敗する可能性が最も低い人だと思う。彼は仕事中毒だ。」

 

と書き換えてみました。もちろん構文や単語の知識がなければ確実に知っているものでも構いませんし、文と文は不自然でなければ都合よく切り離しても大丈夫です。「レベル」という単語も固執する必要はありません。

例えば「仕事が得意だったから働ければ働くほど昇進した」、でもいいですし「仕事人間」という単語を知らなければ元の文に戻って単に「He loves working.」でも構わないのです。

 

あくまで「なるべく失点しない文を作ること」を意識してください。

 

解答例:「The reason I love him is not just because he is handsome. There is another important factor. This is because he works as hard as anyone I have ever seen. I think he is the last person who makes a mistake at work. He is workaholic.」

 

構文を使うだけでこれだけ楽に書けるんですね。イメージとしては頭の中にテンプレートが入っていて、それらを使いたい時に応じて言葉を当てはめて文を作る感じです。

 

 

 

まとめます。

 

英作文を対策しようと思ったらまず

①単語力をしっかり固める

②構文を8割ほど勉強する

③英文のスタイルを覚える

④できる限り構文を完璧にする

⑤確実に覚えている英文を増やす

 

この順で取り組んでください。

構文自体、私も初めは軽視していたので特に気にしなかったのですが命取りでした。

しかしこれをマスターしておけば英作文は怖くありません。

前述した「たくさん書く練習」はこの①〜③をパーフェクトにしてからにしましょう。

 

ぜひ文法の勉強の際に英作文もできる問題集などを使って構文を英作で利用しながら勉強してくださいね。

 

構文をこれから身につけたい人にオススメの教材は

・美誠社の『英語の構文150』

です。

これは豊富な例文に加え、英訳&和訳問題があるのでより多くの英語に触れられます。

毎日の音読でこの教材を使うのもいいです。

 

明日は、今回話せなかった英作文のスタイルについてです。

英検やTOEICなど与えられたトピック自由に英作できないという方は参考にしてください。

 

いつも勉強お疲れ様です。

今日も読んでいただいてありがとうございました。