日本語にも関わる!〜文字の本質〜
あらんです
今回は小話を。。。と言っても興味深い話だと思うので是非読んでくださいね。
「文字」の正体についてです。
まず、私は声高に「毎日の音読が大事だ!」と叫んでいます。
自分の教え子にも必ず毎日音読をさせるのですが教え子の大事な成績に関わることを考えると、むしろ口酸っぱくというよりも口うるさくというレベルかもしれません笑
音読とは一般的にどういう作業でしょうか。
書いてあることを口に出して読み上げることですね。
小学生でしっかりやってきたはずです。なぜ小学生に音読をさせるかというと、音読には「音と文字を結びつける」という重要な意味があるからです。
小学生(特に低学年)は言葉の発達度が人によって違うので共通の教材を音読させることで学年全体での言語のレベルを均一にしているのです。
発展途上国では2割を切るところもある中で日本の識字率が99%超えなのも納得です。
これはただ面倒な作業を強制しているというわけではないのです。
言葉を正しい方法で口に出す訓練を繰り返すことで文字がなくても、実際に相手に言葉を伝えることができます。また、口に出すことで耳にもリアルな音が入って来るためリスニングのいい訓練にもなりますよね。
読む力、聴く力をダブルで鍛えることができる頼もしい訓練が正しい音読なのです。
そこで、今回は少々学術的な話を絡めながら音と繋がっていなければならない文字について掘り下げていきます。
学術的、と言っても中学生の方にもわかりやすく書いていくので是非文字と音の関係について深めるためにも参考にしてくださいね。
文字はなくても生きていける
実は人間は生活する上で文字は必要なかった、と聞いてピンと来るでしょうか?
これは発展途上国にも共通するのですが、言葉で「音」を伝達できていればわざわざ文字にする必要はないのです。実際、自然と共存しながら生活を営む原住民は文字をほとんど書けませんし書く必要もないのです。
つまり、音と文字はもともと別モノなのです。
(ちなみに文字にはアルファベットやひらがなのように、文字が音を表す「表音文字」と
感じのように文字が意味を表す「表意文字」があります。)
それでも文字が必要な理由
先ほども話しましたが文字が必要ない原住民と私達は生活を営む社会が違います。
世の中には情報が溢れ、文書やホームページなど音がない方法でも生きていかなければいけません。
すると言葉の本質である音と情報の伝達を大きく担う文字は繋がっていなければなりません。
文字がないとどれだけ大変か…というのは想像に難くないと思います。
文字を最初に発明したのは人類が人間へと進化を遂げてからの話なのですが、これは自分と第三者(自分と関係のない人)の間でも情報のやり取りができ、さらに時代も超えて情報の伝達が可能です。
この二つを脳内でダイレクトにつなぐ作業が音読なのです。
音読という作業がなければ音と文字が脳内で別々にスキルがついてしまいます。
リーディングはできるけど、、、リスニングが苦手という事態を招かないためにも音とセットで正しく音読を重ねてくださいね。
今日も読んでいただきありがとうございました。