あらんボイス

センター試験英語でリーディング195/200(点),リスニング50/50(点) TOEICでスコア835、英検1級を取った純日本人

英語が使える脳を作る①

あらんです

 

今日も自在に英語が使えるようになる方法をシェアしていきますね。

 

今日からシリーズとして脳に関する話を掘り下げていきます。

※宗教的な話ではなく全て裏付けの取れた脳科学に基づく話です 

 

 

「何かを学び、覚える」ということはつまり「あなたの脳に覚えこませる」ことと同じです。

そのため脳の仕組みを知ることであなたの学習効率は上がるのです。

 

しかしイチからそれを学ぼうとすると膨大な量を新たに学ばなくてはならないので私が試した中で効果があったものを今回から書いていきます。

ぜひ使えそうなものは試してみてください。

 

 

①顕在意識と無意識

人間の脳というのは否定と肯定を区別できないと言われています。

厳密にいうと言語をあやつる大脳新皮質は理解できるのですが、脳の大部分を占める大脳は知的な処理が苦手で肯定も否定も一緒にするようです。

つまり「私は英語が話せる」と「私は英語が話せない」というのは新皮質では区別できるのですが、大脳では一緒のことなのです。

そのため上司や先生が叱る時に「ダメなやつだな」「遅刻するな」というマイナスな言葉を使う場合、信用する価値もないので気にしないでくださいね。

賢い人はこういう場合「ここをこうすると良い」、「10分前には席につこう」などプラスな言葉を使います。こっちの方がよくできた自分をイメージしやすいですしね。

(補足ですが、大脳は「相手」と「自分」の区別もできないため相手に暴言を吐く人は自分に暴言を吐いているようなもので…笑

こういう言葉の使い方をする人で立派だったという人に会ったことがありません。)

 

また、自分で意識しながら動かせる部分を「顕在意識」と呼び、無意識のうちに動いている部分を「潜在意識」と呼びます。

例えば「カフェに行こう」「家で本を読もう」といった思考は顕在意識が担っています。これは自分の意思で「やっぱりレストランに行こう」と変更したり「本を読んだら映画を見よう」など自分自身の行動を制御できます。

逆に潜在意識(場合によっては無意識)は心臓を動かしたり感情を制御しています。自分自身の意思だけで心臓の拍動を速めたり遅くしたりできませんよね。感情も表に出すことは我慢できますが感情が起こること自体は制御できません。

この潜在意識のおかげで人間は特に何も考えずに生きていくことができます。

 

良い学習法を実践する人はこの潜在意識を活用しているのです。

例えば、私が英語を自在にあやつるために始めた方法は「私は英語が話せる」と頭の中で繰り返すことでした。

しばらくすると英語に対する苦手意識が一切なくなり、英語を習得するための方法を常に考え模索するようになりました。書店へ行けば自分に必要な方法だけを自然に選んでいましたし、わからない単語も以前より早く覚えられました。

当然不必要な情報は特に考えなくてもすぐ切り捨てられました。

 

英語にどうしても苦手意識が…

という人は悪かった成績を全て破り捨ててしまい、自在に英語をあやつる自分をイメージしてみてください。

過去の悪かった成績はどうしても苦手意識を呼び起こしてしまいますからね。

 

 

②情報を長期記憶させる

大脳辺縁系という脳の組織があります。ここは主に記憶を制御している部分で、優先度の低い記憶を無意識に消してくれる部分です。

英語学習者には一見敵のようにも思える組織ですが、実はその性質を知ることで強力な味方となってくれるのです。 

 

さて、ありきたりな質問ですが

あなたは昨日の晩御飯のメニューを覚えていますか?

ぜひ5秒間で思い出してみてください。

 

次に、

あなたは1週間前の晩御飯のメニューは覚えていますか?

これも5秒間で思い出してみてください。

 

どうでしょうか?あなたは思い出せましたか?

ちなみに思い出せても思い出せなくても「優れている」、「劣っている」といったことは関係ないので気にしないでくださいね。

この質問こそ5秒で忘れていただいて構いません。

 

これは1週間前のレシピを思い出す方が苦労したと思います。

なぜなら「昨日の晩御飯のメニュー」は短期記憶として留まっている可能性が高いですが、「1週間前の晩御飯のメニュー」ともなると生きていく上でどうでも良い出来事のため脳から消されやすいのです。

 

しかし「1ヶ月前の旅行の楽しい思い出」、「半年前に観た1番好きなお笑い芸人のネタ」や「今までに観た中で1番好きな映画の名シーン」は簡単に思い出せますよね。

 

この差がズバリ、長期記憶と短期記憶の差です。

 

長期記憶に残りやすいのは「強烈なインパクトを伴った出来事」や「どうしても頭に浮かぶ気になる出来事」が多いです。何故ならそれらは自然と頭の中でくり返し思い出してしまうからです。

ここが大事で、くり返し頭の中で思い浮かべることで脳が「この情報は生きていく上で大切である」と錯覚します。

 

逆に短期記憶は「出会う」回数や「思い出す」回数が少ないことで脳が取り出しにくい奥の方へ持っていってしまいます。しばらく出会わなかった出来事はもう一度引っ張り出されることがないため思い出せなくなってしまうのです。

 

英語を勉強する際も同様で、「出会う回数が少ない」「思い出す回数が少ない」単語や文はあっという間に忘れてしまいます。

これがくり返しや復習が大切な理由です。

 

初めは苦労する作業のように思えますが、なんとか長期記憶に移してください。

逆に1度長期記憶に入ってしまえば無敵です。ちょっとやそっとでは忘れないため、簡単に思い出すことができますしむしろ反復が楽しいと感じるくらいです。

 

ちなみに私は単語を覚えているかの目安として「1秒でその単語の意味を言えるか」を基準としています。1秒で意味が出てくるまで何度も刷り込ませました。

何故1秒かというと、単純に1秒で意味が思い出せないと不便だからです笑

そのおかげで私は英検1級の受験日の朝、40分で(60秒×40分=)2400語復習できました。

 

大脳辺縁系の機能をうまく使って記憶に役立てれば怖いものはありません。

 

 

これらを日々の学習に取り入れてみてください。

潜在意識を鍛えるのもひたすら反復する習慣もぜひ今日から始めてくださいね。

 

今日も読んでいただきありがとうございました。